2010/03/26

ルノワール 伝統と革新

先日の月曜日、六本木の国立新美術館に行ってきました。

ただいま開催中の「ルノワール展」が、チケットをよく見たら、あと2週間で終わりではあ~りませんか!!今週末も来週末もすでに予定が入っているので、急いで出かけてまいりました。

『団扇を持つ若い女』

今回のルノワール展(毎年のようにやってますので…)は、国内の美術館の所蔵作品が中心でしたが、バブル期に金に物を言わせて買い込んだ(?)傑作も多く、約80点あまりの展示品は非常に充実していました。

会場のコーナーを、「ルノワールへの旅」、「身体表現」、「花と装飾画」、「ファッションとロココの伝統」と4つの章に分けることで、ルノワール絵画の変遷や模索の過程が丁寧に整理され、彼の作品の特徴がより鮮明にクローズアップされていたと思います。

『アンリ夫人』

先月でしたか、NHK教育テレビの「新日曜美術館」で、最新の研究結果から、ルノワールがどのように絵を描いていたかを、当時の画材・技法を使って忠実に再現した模様を放映していましたが、今回の展覧会では、本展を機に行われたというX線や赤外線による光学調査の模様が映像で上映され、またパネルを使って詳細な説明がなされていました。

光学調査により、描き直しや絵の具の種類などが判明し、それにより、晩年のルノワールがどういう色を好み、どのように絵を描いていったかが明らかになったようです。

『水のなかの裸婦』

描く女性が徐々に豊満になっていく過程(笑)や色の選び方、絵の具の塗り方、そんなことが素人目にも分かって、ただ単にルノワールの絵を順番に見ていくのと違って、非常に興味深く、面白く感じた展覧会でした。


【ルノワール - 伝統と革新】
六本木・国立新美術館にて
4/5(月)まで

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