2016/06/12

旅するルイ・ヴィトン

『Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton (空へ、海へ、彼方へ - 旅するルイ・ヴィトン)』展へ行ってきました。

去年パリのグラン・パレで開催され、話題になった展覧会。創業当時にブランドを支えた人々の話から今日のルイ・ヴィトンまで、約160年におよぶルイ・ヴィトンの壮大な軌跡と全貌に迫ります。

歴史的価値もある貴重な品々にオシャレで凝った室内の装飾、展示品も約1000点というボリューム。これで入場無料とは驚きです。チケットは時間予約制なので、待つことなく観られるのも嬉しいですね。どこかの何とか展とは大違い(笑)

すでに4月下旬から始まっていて、GW中に予約も入れていたのですが、用事ができて行けず、ようやく先週観てまいりました。

会場は赤坂見附のホテルニューオータニと旧赤坂プリンスの間を走る道を麹町方面に行った突きあたりにある広い駐車場だったところ。この展覧会のために特設会場を作ったみたい。外から見ると、そんなに広い場所に思えないんですけど、中は想像以上に広くてビックリです。


先にネットで予約しておけば、予約時に送られてくるQRコードを入口のスタッフに見せるだけなので簡単。予約してなくても入れますが、混雑のときは待たされることもあるみたい。親切にクロークもあるので、仕事帰りや荷物があるときも安心ですね。


会場にはミニガイドも置いてあるし、 無料のオーディオガイドも借りられます。展覧会の解説をしてくれるスマホアプリもあって、あらかじめダウンロードしておくと便利。



会場は10のパートに分かれていて、創業者ルイ・ヴィトンのことや出発点となった木製のトランク、またその道具類、当時の製造工場や職人たちの写真、初期のクラシックなトランクなどが所狭しと展示されています。


さりげなくクールベの風景画とかあるし。



展覧会のタイトルにあるように正しく、空へ、海へ、彼方へ。会場を見てまわるだけでワクワクしてきます。会場の空間デザインはオペラやミュージカルの舞台演出家としても知られるロベール・カーセン。なるほど凝っているわけです。



飛行機や船舶、汽車、自動車の発展とともに旅行も身近になり、遠くへ旅するようになるとともに旅行用鞄の需要も高まります。衣服や身の回りの品々をしまうトランクや鞄だけでなく、それこそ化粧道具や食器、書籍、タイプライター等々、その用途に応じてさまざまなトランクや鞄があったりします。大きな荷物をいくつも持って旅行する風景を映画などで見たことがあると思いますが、そうした品々が目の前にあるんですから。いろいろな世界が想像できて楽しい。ジャック=アンリ・ラルティーグの自動車の写真も飾られてます。



もうヴィンテージのヴィトンのトランクや洋服がかっこいいのなんのって。やっぱりこのステータス感ですよね。ホンモノのセレブリティが持つべきものというか。そのへんの若い子が持っていても安っぽく見えるだけですけど。


セレブリティといえば、ローレン・バコールやグレタ・ガルボ、キャサリン・ヘプバーン、エリザベス・テイラーといったハリウッドの大女優が愛用したヴィトンのトランクや鞄なども並んでて、もう鼻血出そうでした。


グレタ・ガルボのシューズケースとか。ちなみに靴はフェラガモ。


ルイ・ヴィトンといえば、さまざまなクリエイターやアーティストとコラボレートしていますが、会場にもダミアン・ハーストやシンディ・シャーマン、草間彌生、村上隆、リチャード・プリンスと組んだヴィトンのバッグなどが並んでいます。


最後は日本とルイ・ヴィトンのつながりについて。板垣退助が使っていたトランクや白洲次郎愛用のバッグ、ルイ・ヴィトンからプレゼントされたという市川海老蔵の楽屋用の化粧箱とか。ルイ・ヴィトンが紹介されてる1970年のファッション雑誌もありました。昔は“ルイ・ブイトン”っていってたんですね。


なんか自分もヴィトンが欲しくなってしまいました(笑)


【Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton (空へ、海へ、彼方へ - 旅するルイ・ヴィトン)】
2016年6月29日(日)まで
東京都千代田区麹町5丁目 特設会場にて


伝説のトランク100 ―ルイ・ヴィトン―伝説のトランク100 ―ルイ・ヴィトン―

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