銀座・博品館劇場で仲代達矢×白石加代子×益岡徹という濃い〜い3人の舞台『死の舞踏』を観てきました。
仲代達矢と白石加代子の対談で、仲代が白石とやるなら『死の舞踏』をやりたいと語っていたことがあり、それが実現したというわけです。(対談のあとにとんとんと決まったのかも)
『死の舞踏』は『令嬢ジュリー』で有名なストリンドベリの戯曲。ストリンドベリは同じスウェーデンのイングマール・ベルイマンも好んで取り上げた作家で、事実この『死の舞踏』も何度か取り上げようとしていました(途中で中止に追い込まれ結局実現しなかった)。
海外でもローレンス・オリヴィエやイアン・マッケラン、ヘレン・ミレンやジェラルディン・マクイーワンといった名優が舞台で演じた作品。そんな芝居を仲代達矢と白石加代子が組むといった観に行かないわけがありません。幸いに千秋楽の前から4列目という絶好の席を確保できました。
舞台はドラマ・リーディングというスタイルで、脚本を持っての言わば朗読劇のような感じ。舞台上には折りたたみ椅子がいくつも並んで置かれていて、3人の役者たちがあっちに座ってこっちに座ってと動きながら芝居をしていきます。
25年の愛なき夫婦の悲劇。戯曲を読む限り、重苦しい芝居なのかと思っていたのですが、ところがどっこい、結構笑わせてもらいました。『百物語』ばりの白石加代子の怪演と飄々とした表情の裏に狂気を孕んだ仲代達也の熟達した演技。凄かったです。
カーテンコールの演出も楽しかった!
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