その日は少し寒かったものの、天気も良くて、ミッドタウン・ガーデンは春を待ちかねた人々でほのぼのとした雰囲気がありました。会場となっている「21_21 DESIGN SIGHT」はミッドタウン・ガーデンのちょうど北西の端にあります。
今回の展覧会は、クリストと、昨年亡くなったクリストのパートナーのジャンヌ=クロードの足跡を追ったもので、クリストの初期の作品から、未完に終わったプロジェクト、また現在進行中のプロジェクトまで、数々のドローイング作品やランド・アートの写真の展示や、プロジェクトのドキュメンタリー・フィルムの上映などにより、二人の活動の軌跡とプロジェクトのプロセスを振り返っています。
「包まれたライヒスターク、ベルリン、 1971-95」
展覧会の会場は地下で、ドキュメンタリー映画を上映している小さなホールと、クリストのプロジェクトを紹介したパネルを展示した少し大きなホールと二つからなっています。ドキュメンタリー映画は日替わりで、その日は『クリストのヴァレー・カーテン』と『ランニング・フェンス』を上映していました。
「アンブレラ、日本=アメリカ合衆国、1984-91」
ぼくが10代のころ、クリストはちょうどポン・ヌフの成功で世間をアッと言わせ、そのクリストが日本でランド・アートをやるということで「美術手帖」などでも特集が組まれたりして、とてもワクワクした気分になったことをよく覚えています。あれだけのことを壮大なプロジェクトですから、自治体や地元住民との交渉や綿密な打ち合わせ、時には裁判沙汰までなり、大変な労力と時間とお金を使って、ようやく(芸術作品の)完成に至るわけですが、その様子をドキュメンタリーで見ると、クリストのアートって、単にランド・アートだとかハプニングだとかで言い切れない情熱や思いの深さがあるなと感じずに入られませんでした。
ぼくが10代のころ、クリストはちょうどポン・ヌフの成功で世間をアッと言わせ、そのクリストが日本でランド・アートをやるということで「美術手帖」などでも特集が組まれたりして、とてもワクワクした気分になったことをよく覚えています。あれだけのことを壮大なプロジェクトですから、自治体や地元住民との交渉や綿密な打ち合わせ、時には裁判沙汰までなり、大変な労力と時間とお金を使って、ようやく(芸術作品の)完成に至るわけですが、その様子をドキュメンタリーで見ると、クリストのアートって、単にランド・アートだとかハプニングだとかで言い切れない情熱や思いの深さがあるなと感じずに入られませんでした。
「包まれたポン・ヌフ、パリ、1975-85」
お台場でのプロジェクトなんていうのもあったんですね。実現しなかったのが残念ですが、クリストの作品を見ていると、アートって、ほんと面白いなってつくづく思います。
【クリストとジャンヌ=クロード展】
21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)にて
4/6(火)まで
ライフ=ワークス=プロジェクト―クリストとジャンヌ=クロード
クリスト&ジャンヌ=クロード DVD BOX
0 件のコメント:
コメントを投稿